16 Jan 2019
Facebookに、Amazing Geologist(驚きの地質学者)というページがあります。
とびきり美しい鉱物の画像やおもしろい記事の翻訳を
ときどきご紹介したいと思います。
ぜひ目の保養に!
ご一緒にうっとりしましょう~
カルサイト
(以下、ざっくり記事の翻訳です)
アイスランドには、10世紀のバイキングの旅について記した記録があります。
そこには、神秘的な「太陽の石」に関する記述があるのです。
その石は、曇りの日に、太陽の位置を把握するために使用されたそうです。
「アイスランドクリスタル」と呼ばれるこの石は、
透明なカルサイト。
カルサイトは菱形に劈開する石で、複屈折性を持っています。
つまり、
光が2つの偏光成分にわけられ、
それぞれが違う方向に屈折することにより、モノがが二重に見えるのです。
バイキングはカルサイトをどう使ったか
1592年に沈没した船舶から見つかったアイスランドクリスタルの調査では。
曇った日、
バイキングは手にカルサイトを持って空を見上げ、動かします。
カルサイトを通った光が眼に入るように位置を調整すると、
ハイディンガーのブラシ(偏光している光を見たときに、人の視野の中心部にかすかに現れる模様)が見えます。
これにより、数度の誤差で、太陽の位置を確認したのです。
★★★★★
太陽の位置を調べるなんて、
航海ではひじょーに重要な役割を果たしていたんですね。
カルサイトは柔らかい石なのでアクセサリに使用されることはなかなかありませんが、
ヒーリングでは抜群の威力を発揮します。
割ると必ず菱形に劈開するカルサイトは、
「完全な調和の石」です。
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