27 Aug 2018
前回のお話
T子さんは、子宮がんの後、乳がん、そして再発でした。
だから、T子さんの家族や古くからの友人たちは、ある意味「覚悟」ができていました。
一方、私はというと、
知り合ってまだ数ヵ月、しかもランチしたりおしゃべりしたり、
比較的元気に見えたので「寛解する」と100%信じていました。
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白い気守り
すっかり三峯神社の話で盛り上がった私たちは、
「白い気守りをいただきに行こう!」ということになりました。
気守りとは、三峯神社が毎月1日だけに頒布しているお守り。
2000円と、通常のお守りよりも高額ですが、
「奇跡が起こった!」という報告が後を絶たず、非常に人気が高いのです。
注:
現在、頒布は休止中。
周辺道路が大渋滞になり、近隣の方から苦情が出たようです。
残念ですね~
でも、そのうち再開するのでは、と思います。
車で行くのは大変なので、できれば前泊したい。
神社の境内の中に興雲閣という宿があるのです。
さっそく空室情報のページを見てみたら・・・・なんと月末は2年先まで満室なのでした。
残念だけど、ここで計画はいったん保留になりました。
なぜか逆転ホームラン
そんな2月のある日。
仕事をしていると、「ん、空き室あるかも?」という感じがしました。
再び空室情報のサイトにアクセスすると・・・・
なんと!11月30日だけ空き室あり!
半信半疑で電話すると、なーんてことなく部屋が取れました!
3人まで宿泊できる部屋をゲットできたのでした。
こういう感覚って、虫の知らせ的なものですが、無視せずに(おやじギャグじゃありません)意識を向けるとよいことがありますよね~
三峯神社は山全体に結界が張られているのですが、
興雲閣のお部屋にはさらに眷属様がいて、守ってくれます。
温泉もあるので、パワーアップできそう!
3月3日
ところが病状はかなり深刻で・・・。
T子さんは入院してしまいます。
お見舞いに行くたびに、どんどん痩せてしまって。
そしてついに、3月3日、亡くなってしまいました。
あそこの店に行こうとか、一緒にコラボでワークショップやろうとか、
もちろん三峯神社も、いろんな約束をしたのだけど・・・。
出会ってわずか4カ月でした。
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11月30日
もうすぐ11月30日、となったある日。
どうしよう、三峯神社。
もったいないのでキャンセルなんてできません。
というわけで、友だちに声を掛け、彼女と2人で行くことにしました。
「あれ?3人部屋でしょ?」と思った方、その通りです。
「もう1人は、T子さんね~」のつもりです。
チェックインで
チェックインは15時なのですが、30分くらい早めに到着しました。
奥宮登山のために荷物だけ置かせていただこうと思ったら、
「お部屋の準備ができているのでどうぞ」って。
「こちらに」と、差し出された宿帳を見てみると、
新しいページにすでに名前が1つだけ書いてあります。
そして、書いてあったのは・・・・なんとっ
T子さんの名字だっ!
ちなみに、実名は書きませんが、佐藤や鈴木など、よくある名字ではなく、どちらかというと珍しい名字なんですよ。
でも、私、ぜーんぜんビックリしなかったのです。
だって、あれだけ「絶対行こうね!」って約束したので、
あ、やっぱり来てるんだ。そりゃそーだよ、当然だよね!
その後、奥宮まで登山しました。
悪天候で視界はほぼゼロでしたが、山の中は凛とした清々しさがあり、本当に浄化される!という実感があります。
夕食にて
興雲閣のお夕食は、広間でいただきます。
テーブルの横に立て札があって、「○○区、××様」とそれぞれ名前が書いてあるのです。
もちろん、T子さんの名字のテーブルを探しましたが・・・・
なかったんですね~。
その夜は、眷属様に見守られて安心してぐっすり・・・のはずでしたが、
夢を見ているのか、何かに語りかけられているというか、
よく眠れませんでした・・・。
こういうメッセージをはっきりキャッチできればよいのだけど~~~
興雲閣
宿泊を検討されている方、おすすめします。
施設だけを言えば、建物は古く、トイレ、お風呂、洗面所は部屋になく、
学生の頃に合宿で泊まったような雰囲気です。
でも、温泉がとっても気持ちよいですし、リフレッシュできます。
日帰り入湯も可能なので、奥宮登山の後にでも。
お食事も食べきれないほどの量で、満足しました。
そして、なにしろスタッフの方がみなさん優しくて気持ちよい方ばかりでした。
かなりお年のおばあちゃんがご飯をよそってくれました。
高齢になっても仕事があるって、素敵だな!と思いましたよ~
以下、気守りの頒布が中止になった今はあまり関係ないかと思いますが・・・
宿泊者は、並ばなくても白い気守りをいただけます。
宿泊の翌日は、「1日で道路が混むから」と、
早めに宿のマイクロバスで駅まで送っていただきました。
機会があれば、また宿泊したいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
神社が好きな方、是非三峯神社を訪れてみてくださいませ。
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