9 Oct 2018
山本印店というお店をご存知でしょうか。
東京の三宿(目黒区)にあるはんこ屋さんです。
なんとこのはんこ屋さん、普通のはんこ屋さんではないのです。
店主の山本さんは何回も臨死体験をしていて、
こちらの世界に戻ってくるたびに不思議な力がアップ。
お客さんを霊視してご先祖様にアクセスし、
その人にベストな印鑑を作ってくれるのだそうです。
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予約はひじょ~に難しい
山本さんは、もう何十年も同じ場所ではんこ屋さんをしているのですが。
「ここではんこを作ってもらったら開運した」とウワサになり、
昔は数百メートルの行列ができたとか。
近所から苦情が出て(まぁそうだよね)、
現在では1日限定6名ほどしか受け付けていません。
おまけに、気難しいらしい・・・
店主の山本さんは、
超気難しいらしいのです。
たとえば、その人を観て開運の余地がなければ印鑑は作らない。
はっきりした物言いで(別の言い方をすれば、言いたい放題)お客さんを泣かす。
などなどなど・・・。
電話を掛けてみるが
とりあえず電話を掛けてみました。
予想通り、話し中。
リダイヤルするけど、
つながったのは10分後です。
そして、「予約枠はいっぱいになった」と言われました。
そもそも印鑑が必要だったわけではないので、
山本印店のことはすっかり忘れてしまいました。
数ヵ月後のこと
ある日の朝、
仕事をしていると、
ふと「今日はつながるかも」という気がしたんです。
12時を待って電話。
すると、
あっさりつながってしまいました~!
「現在持っているはんこを全部持ってきてください」と言われました。
そして翌日。
家にある印鑑をかき集めて、ちょっと緊張しながらお店へ。
白髪の仙人
時間になってお店に入ります。
お店はとーっても狭い!
奥のコックピットのようになったところに、
白髪の仙人のようなおじいさんが座っていました。
「わし、気難しいよ」オーラがばりばりに出ています・・・。
キンチョー!
とりあえず椅子に座る・・・。
名前を紙に書くように促され、持参した印鑑を机の上に並べました。
仙人は何も言わず、じーーーーーっと印鑑を観ています。
こ・・・・こわいっ!
時間が長い・・・!
鑑定?が始まる
しばらくすると、
仙人がやっと口を開きました。
そして、私の実印をみて一言。
その印鑑は、
名前だけを彫った実印です。
なんとな~く、
「名前は一生変わらないしなぁ」と思って名前だけにした印鑑。
仙人いわく、
もしも1度も使っていないのであれば、
今回新たに印鑑を作る必要はなかった、とのこと。
つまり、使っちゃったので、今回新たに印鑑を作る、ということです。
褒められた!
そして仙人、私をじーーーっと見ます。
再び、き、き、きんちょーっ・・・・!
すると、仙人は言いました。
心の中で、「いえいえ、私、欲にまみれていますよ、欲しいものもいっぱいあるし。お金も大好きですし・・・」とつぶやく私。
さらに・・・
仕事もきっちりやってる。
偉い、偉い
さらにさらに・・・
いい女だ1
はっはっはっ!
人生、最大級の褒め言葉に、
ポカンとしてしまい、
「は、はぁ・・・あ、ありがとうございます」というのがせいいっぱいでした。
ご先祖様からのリクエスト
さて、本題に戻ります。
「ここに来たのは父方のご先祖さんのお導き」と言われた私。
ちょっと説明させていただくと。
父方のご先祖さまというのは、「石田家」です。
つまり、私の旧姓は「石田」です
このブログで使っている「石田莉乃」という名前は、
旧姓にちなんでつけました。
でも、
あんたはお嫁に行ってしまった。
したがって、
2人の息子のうち1人に、
石田家を継がせなさい。
でもこれ、実現は難しいのです~
実現が難しい理由
私には、妹と弟がいます。
当然、弟は石田姓です。
いわゆる「跡取り」ですよね。
ところが。
父と弟は10年以上前に大げんかして、
それ以来ずっと絶交状態。
おまけに、弟のお嫁さんは2人姉妹で跡取りがいないのです。
弟はすご~く大事にされていて、
実質的には婿養子状態なのでした。
とはいえ、
本来の跡取りであることは間違えないわけです。
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仙人は、「あんたのお父さんに似た方の子に継がせろ、といっている」というんです。
父に似ているのは、長男です。
でも、
2人とも「石田」じゃないんですよね、
当然だけど。
ご先祖さま、そうは言われてもね・・・と思いながら聞いていました。
旦那と別れてやれ
次に、夫(内科医)の話になりました(当時は、2番目の夫と結婚中)。
でも、あんたと一緒にいると力を発揮できない。
別れてやりなさい。そしたら、商売うまく行くから。
当時、すでに夫とは別居中でした。
そう言われてみると。
結婚した後、院長として移った病院の契約がきちんとしていなくて辞めたり、
その後の病院ともトラブったり、
業者ともめたり。
確かに、パッとしなかったのです。
だからびっくりしましたね~。
あぁ、そうなんだなぁ・・・と。
結婚の目的
さらに、続きます。
ま、種が欲しかっただけだな。
ご先祖様は別れさせたいと思っている。
別れさせるために、
旦那の商売をうまくいかなくしてるよ。
旦那がかわいそうだよ、
早く別れてやりな。
えーーーー?
あれもこれも、
私の(というか私のご先祖さまの)せいなの???!!!
別れさせるために商売を妨害するなんて、
なんかヒドくないですか?
と、仙人は、さらりと言うのでした。
はんこを作ってもらう
さて、はんこを作ってもらうことに。
山本印店のはんこは、つげの木製です。
実印、銀行印、認めの3本セット。
それは困りますぅ。
だって、実際に使えないじゃないですか。
実際に使おうと思っているので、
だってだって・・・
と訴えると、
あんた、頑固だもんな。
今の姓で作るよ、はいはいはい
どうやら、ご先祖さまが「こいつは頑固です」と言ってくれたようでした(笑)
2日後のこと
山本印店に行った2日後。
大学受験勉強中だった長男が「話しがある」といいます。
珍しく真剣な面持ちで長男が言ったのは・・・
名前を変えたい
なぬぅ?
長男は最初の結婚で生まれた子供です。
小学校入学のタイミングで名字が変わったけです。
長男の話をまとめると:
今の名字にはまったく愛着がない。
大学入学で名字を変えたい。
ただ、
もとの名字に戻す気はない。
おじいちゃんの姓、「石田」を名乗りたい。
びっくり仰天
長男の話を聞いて、
私は「きゃ~~~っ!!!」でした。
だって、山本印店に行ったことは話してないし、
おじさんに言われたことも一切言っていなかったからです。
「実は」と、山本印店の話をしたところ、
長男も、ものすごーくびっくりしていました。
そして、「これ、絶対にご先祖様に言わされているよね・・・」と。
父に相談
まず、父に相談しました。
すると父は、もうこれ以上ないほどの喜びよう!
大歓迎でした。
次に役所に聞いてみたところ、
養子縁組については全く問題ないとのこと。
案外簡単なんですね・・・。
ところが、税務上の問題があって。
結局、養子縁組は見送ることにしました。
長男には、社会人になってから養子について自分で考えてもらうことにしたんです。
その後、10年ほど年月は流れます。
さらなる展開があったのですが、
長くなってしまったので、
このお話はこちら:
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